参加者には鬼の形相で1問20秒の過酷な制限時間の中で戦って頂きます。格闘技っぽいのでこのタイトルにしようと思っているのですが、女性の参加者がこれでは来ないのではということが危惧されます。参加者が全員男性だった場合、セミナーが講師の諸事情により中止となる可能性もあります。
昨日はパート5の問題は40問作りましたので、これで440問です。目標まであと160問かあ、もうちょっとだあ、と思って、ネイティブに添削用に120問送ったら、赤ペン先生の訂正が三分の一ぐらい入ってしまいました。ひゃー、でもありがたや。「TOEICではこの手のトピックはタブーでは?」ってあんたもマニアだねえ、と感心してしまいました。
話は変わって突然「語彙」です。考えてみると、TOEICに関しては、英検1級ほどの語彙レベルは必要ないと思います。たとえば、私は英検1級の最初の25問を解くと、いつも15問前後しかできません。しかもそのうちの数問は勘です。あとの10問ぐらいは、「なにこれ?」って感じで全然分かりません。毎回満点レベルの土佐犬さんには遠く及びませんし、2万語辞典を書かれた日向清人さんの語彙レベルに至っては、想像を絶する世界です。多分ですが、私の語彙力は6000-8000語レベルなのではと思います。
その語彙レベルでも、昨年の公開テストでは、パート7は全問正解で、パート5は文法を1問間違えただけでした。ということは、6000-8000語の力があれば、TOEICの問題はすべて解けることになります。もちろん、問題文の中や間違いの選択肢には、時折1万語以上のレベルの単語が混じっていますが、その意味を知らなくても、文脈で想像したり、他に正しい答えとなる選択肢があるので、正解できます。
ですので、少なくとも、TOEICに関しては、ちまたで販売されている異常に難しいTOEIC用の単語集を使う必要はありません。それよりも、基本単語の持つ意味を広く理解して柔軟に使い分けたり、文法の基礎をしっかりと身につけることの方が大切です。パート7で異常に難しい単語があっても、その文の構造が正しく理解できて、なおかつ前後の文脈を読み取ることができていれば、その単語の意味は推測できます。
語彙って、単に何語レベル、って話ではないのではと思います。極端な話ですが、仕事なら特定の分野の難語を知る必要がありますし、好きな作家の本を何冊も読んでいたり、特定のシリーズの映画が好きなら、警察用語や医学用語に異常に詳しいということもありえるでしょう。お医者さんや弁護士ならその道の用語を知らないと仕事になりません。
私的には、自分の目標や目的に応じて必要な語彙力を身につけて行く、ということが大切だし、その方が楽しいと思います。もちろん、私の場合は講師なので、TOEICに必要ないから、といって単語を覚えないわけにはいきません。授業の際の知識としてある程度は単語のことを知っておく必要がありますから、教材等で分からない単語は英英辞典を使ってチェックしています。自らの英語力を磨くためにも語彙力をまだまだ鍛えなければいけないと思っています。
とりとめのない話になってしまいましたが、自分にとって必要な語彙が何であるか、そのためには何語ぐらいをいつまでに知っておく必要があるか、といったことを考えてみると良いのではと思います。そういう意味では、TOEICは、ビジネスの基礎用語や表現を学ぶにはいい素材ですから、上手に活用しましょう。
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