できれば問題タイプ別にデータベース化し、さらには、TOEIC必須単語を無理やりにでも例文に入れ込みたいところです。そんでもって「TEX杯争奪・全国パート5・100問テスト」(参加費1万円←ぼったくり)なるものを開催して・・・ え、そんなことできんの、って? あ、まあ、今年の目標です(汗)
さて、新年最初の本の紹介です。今日ご紹介する本は、「外国語上達法」(千野栄一著 岩波文庫)です。英・独・仏・チェコ語に堪能な著者が、苦手だった言語学習を形にする過程で身に付けたノウハウを学習者のために語った、とても参考になる一冊です。ちなみにチェコ語のある動詞には、何と413もの形があるとか。気が遠くなりますよね。
以下、参考になった部分を抜粋してご紹介します。
外国語を習得しようとする場合、何語を何の目的で学ぶかをはっきり決めてかからないといけない、というのが第一の主張である。日本ではまず最初、英語がその候補に選ばれるわけだが、この場合でも英語の自分に持つ意味をよく考えなくてはならない。
これは、自分にも言えることですが、英語を何のために学ぶのか、という明確な目標があった方が、当然学習を継続することができます。この本の中では、化学論文を読むためだけに日本語を学びたい、話せなくてもいいからとにかく日本語を教えてくれ、と頼まれ、二年もしないうちにすっかり日本語で書かれた論文を読めるようになった外国人の方の実例が紹介されています。これは極端な例ですが、仕事などではよくあるケースでしょう。日常の会話はそこそこでいいので、とにかく自分の研究分野の英語について読み書きできるようになりたい、というのも一つの立派な学習目標です。
語学の習得で決して忘れてはいけない一つの忠告は「忘れることを恐れるな」ということである。(中略)あの偉大なコメンスキーも、このことを手短に「繰り返しは忘却の特効薬である」と述べている。年配の人が少量の選ばれた食物をよく噛んでゆっくり食べるように、外国語の習得でも、よく考えて集められた例文や語彙をゆっくりと規則正しく覚えていくのが一番正しい学習法である。
単語なんかは特に、覚えたつもりでいたのに、次の日に見るともう忘れていたりして嫌になることもありますが、とにかくそれを積み重ねるしかありませんよね。学習の際、「繰り返しは忘却の特効薬である」とつぶやきつつ、粘り強く学習を続けましょう。
言語の習得にぜひ必要なものはお金と時間であり、覚えなければ外国語が習得できない二つの項目は語彙と文法で、習得のための三つの大切な道具はよい教科書と、よい先生と、よい辞書ということになる。
こんな大雑把な譬えではあきれられるかも知れないが、言語を人間に譬えれば骨や神経は文法であり、語彙は血であり肉である。骨や神経がだめならその人間はうまく動かないが、血や肉がなければ人間ではなく骸骨にすぎない。
ちなみに、この「外国語習得に必要なのは語彙と文法」というのは、著者が知る限り一番の外国語の達人である方(もちろん日本人)の言葉だそうです。ネイティブが驚くレベルで何カ国語もマスターされた方の言葉だけに重みがあります。まずは1000単語を覚えること、など著者の持論については、ご興味があれば是非購入して読んでみてください。
外国語の習得に際しては、ささやかなあまり大きくない目標をたて、それを遂行していく方がよいであろう。
まずはこれですね。私も冒頭のような壮大な目標は持ちつつ、まずは日々できることをこつこつと積み重ねていきたいなと思います。
今年は、ブログも毎日ではなく、ぼちぼちと気の向くままに更新していこうと思います。更新がない日があっても何かが起こったわけではありません。もしかしたら婚活しているかもしれません(笑) よろしければいつでも気楽にお立ち寄りください。
本年もよろしくお願いします。
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