「なぜだめなのか」で学ぶ
先日のセミナーを受講した際、面白いなあと思った参加者の方からのご質問があります。パート6で、以下のような感じの流れの問題に対してのご質問です。

Tex Corporation started selling A and B two years ago, and both of them have been selling beyond their expectations. Last year, A sales ------- exceeded one million dollars.

(A) alone
(B) afloat
(C) aware
(D) above

このブログの読者の方は、それほど悩まずに正解を選べたかもしれません。「TEXコーポレーションは、2年前AとBの販売をスタートして、予想以上に売れている。昨年は、Aの売上だけで100万ドルを超えた」の意味になる、(A)aloneが正解です。名詞の後ろに置かれて、「~だけで」の意味で名詞を修飾しています。

(B)afloatは、「(水の上等に)浮かんで」の意味のほかに、having enough money to operate or stay out of debtの意味で、「借金をせずに」といった意味もあります。Tex Corp. is struggling to keep the company afloat. といった形で使われます。(C)awareはおなじみの形容詞で、「気付いて」ですね。どちらもここでは文の意味に合いません。

会場で質問が出たのが、(D)aboveについてです。aboveを、salesを後置修飾している形容詞ととらえ、「上記の販売が」と考えることはできないか、というものです。確かに言われてみると、前文でAとBが販売好調、と書かれていますから、そう考えることもできなくはないですよね。「なるほど、そういう考え方もあるなあ」とハッとさせられました。

で、なぜ、ここでaboveがだめかと考えたのですが、まず、aboveは形容詞で使われた場合、「上述の」「上記の」の意味で使われますが、必ず名詞の前に置かれます。ですから、the above sales of A、あるいはthe above A salesとしなければいけません。ロングマンのオンライン辞典でも、only before nounと明記されています。また、aboveは副詞でも使われますが、その場合、直接名詞を修飾できないので、sales mentioned aboveあるいは、above mentioned salesと言葉を補う必要があります。この副詞用法なら、sales above mentionedという形もありえそうです。

もちろん、高得点者であれば恐らくすんなりとaloneを選べるとは思いますが、こうして他の選択肢がなぜだめなのかを考えるのは勉強になりますね。生徒さんのご質問は、本当に自分にとっても学びになるなあと改めて感じます。

一般の受験者の皆さんでも、たまにはこうして、「なぜだめなのか」を突っ込んで考えると、自分の英語の幅が広がるかもしれませんね。


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