そういえば、「AERA English」が昨日発売でしたね。すっかり買うのを忘れていました。TOEIC特集で、私と神崎さんの作ったリーディング問題や、花田さんのお話が掲載されているはずなので、後でコンビニに出かけて買って来なければ。
昨日「TEXファイル(笑)」を見直していたのですが、パート5って、基本的には同じタイプの問題ばかりのような気がします。受験英語で見られるような、layとlieの活用を問うような問題や、「out of the -------(思いがけなく)の空欄に入るのは、blue / red / yellow / orangeのうちどの色?(正解はblue)」といった暗記していないと解けないような熟語問題はまず出ませんし、10000語レベル以上の語彙を問う問題もまず出ません(出ても間違いの選択肢か、消去法で解けます)。少なくともここ1年間はこの傾向にありますね。
ですので、仮に990点を狙うとしても、難語が集められた「990点レベル単熟語集」的な本に取り組む必要はありませんし、文法も問われるのは基本事項がほとんどですから、「FOREST」レベルの本を理解できていれば解けます。あせらずに、基礎レベルの文法をしっかり理解した上で、そこに公式問題集等のインプットを加え、文法事項を正しい感覚として取り込めば、確実にスコアアップは可能だと思います。
今年のTOEICを振り返ってみると、私はパート5で今のところはミスしていませんが(3月にパート6で2問間違えたことはあえて無視)、どの問題も、基本的な文構造や基本単語の理解度と、それをいかにフレキシブルに使いこなせるか、といったことが問われています。逆にいえば、高度な語彙力や文法の知識がなくても全問正解が可能ということです。
ですので、パート5のスコアが伸び悩んでいる場合、文法書のうち、自分に合うもの(私の場合は「FOREST」と「山口英文法講義」)に立ち返り、苦手な個所だけでも精読してみるとスコアアップに効果があるのでは思います。この「自分に合うもの」というのが大切です。人によって好き嫌いはありますから、「ロイヤル英文法」や「英文法解説」、あるいは「English Grammar in Use」の方が好きな方もいらっしゃるでしょうし、もっと簡単で薄めの本が好きな方もいらっしゃるでしょう。
そうして好みの本を見つけた上で、たとえば分詞の問題が苦手なら、「分詞」のところを何度か精読すれば、結果が全然違うと思います。読んだことが自信になりますしね。まあ読んだことがプレッシャーになるという方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)
ここで、先月のTOEICのパート5の問題をタイプ別に分解してみます。3問が不明なので、母数は37です。
語彙問題 13問(基本語のコロケーションや意味が分かれば解けます)
品詞問題 10問(文の基本構造が分かれば解けます)
前置詞 3問(選択肢がすべて前置詞なら意味、そうでなければ文型で解けます)
接続詞 3問(選択肢がすべて接続詞なら意味、そうでなければ文型で解けます)
代名詞 2問(their / herselfといった答えを選ぶ基礎問題です)
動詞の型 2問(時制や、自動詞・他動詞の区別で解けます)
副詞系 2問(either or / rather thanといった基本パターンです)
最上級 1問(mostが付けられるのはrecentのみでした)
名詞の単複 1問(every+可算名詞単数、all+可算名詞複数の公式で解けます)
こうやってみると、全部解けそうな気がしませんか? ざっと調べただけですが、語彙や品詞問題の割合は毎回ほぼ一定(注:アビメの語彙には上記の語彙問題以外の前置詞等も含まれます)で、その他、1-3問程度上記のような問題が散りばめられています。その出題パターンってそんなに多くない気がするので、過去問を分析して、「これだけやっておけばパート5で9割は堅い」って参考書が書けそうな気がしますが、残念ながら私には書けません。神崎さんお願いします(笑)
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