これは、テニスの試合でも同じですが、どうやっても勝てない相手には勝てません。でも、そんな中でも、「こんな相手に勝てる訳ない」ってやる気をなくして試合を投げてしまうと、得るものはありません。今の自分にできることを、最後まで集中して出し切ることで、「あ、ここはやはり自分は弱いな」「ここまでは自分はできるから、次はこれをやってみよう」と、今の自分の実力が見えて、次の課題が見えます。まあ、見えたからといって、レベルの違う相手には勝てませんが、これは、英語で言うと、バイリンガルになるのは無理でも、努力次第である程度までは達することができるのと同じでしょう。
しっかり準備して、本番のTOEICで最後まで集中して力を出し切って、終わったら復習して、まだ普段の英語学習に取り組む、といったサイクルを繰り返すことで、英語力とTOEICのスコアの両方が伸びるのではないかと思います。
今日、NHKの同時通訳者としてもご活躍中の、新崎隆子さんの著書「通訳席から世界が見える」(筑摩書房)を読みました。海外在住経験がなく、31歳で通訳学校に通い始めた新崎さんが、通訳になるまでの悪戦苦闘の道のりがエッセイ風に綴られています。やり直し英語組なら、読むときっと勇気が出ると思います。
私も海外在住経験が学生時代の9ヶ月の遊学のみなので、この本を読んで、「もっともっと勉強して、英語のスキルを磨くぞ」と気合が入りました。「TOEIC連続満点」なんてことを自慢げにブログタイトルにしていても、新崎さんのレベルからするとはるか下界にいることは間違いありません。ちょっとずつでも自分を向上させなければと改めて思います。
最後に、本の中から、印象に残った部分を最後にご紹介します。
なんであれ物事を成し遂げるにはそれなりの努力がいる。自転車に乗れるようになるには、何度も転んで足をすりむくし、水泳を覚えるには鼻から水を飲んで苦しい経験もする。それと同じように、英語を使えるようになりたいのなら、単語を覚えたり文法のルールを理解したりという退屈な時期を、ある程度辛抱しなければいけない。
しかし、同じやるなら訓練は楽しいほうがいいに決まっている。これさえ耐えれば先に楽が待っているというのではなくて、その過程がおもしろければ、絶えず叱咤激励しなくてもみんな進んで練習をしたがるものだ。(中略)
英語の勉強も、あんまり大上段に構えずマジメくさらず、もっと楽しめる工夫ができたら、日本人の英語力も向上するのではないだろうか。
TOEICをうまく活用して、楽しく英語を学びましょう!
と、たまにはちょっといいことを書いてみました。え、そうでもない?(汗)
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