普段ブログを巡回していて感じるのですが、洋書を読んでいる方、結構多いですよね。これは嫌味でも何でもなくて、「すごいなあ」って思います。私の場合、「是非TOEIC学習をしつつ、好きな洋書を読んで、英語力もTOEICのスコアも両方伸ばしてくださいね」などと書きつつ、洋書はほとんど読まないのであります。
今週に入ってからも、土屋賢二さんや東海林さだおさん、阿川佐和子さんのエッセイや、自己啓発本、のだめカンタービレ22巻を読んだりしているわけです。ブログ読者の手前もあって、寝る前に慌てて受験参考書を読みつつ、10分後には爆睡しているのであります。ただし、上述のブログのコメントは、最後に、(ただし私はあまり洋書は読みませんが)という言葉が省略されているので嘘ではありません。書かなくても分かり切ったことは省略されるというのは英語でも日本語でも基本です。
洋書をあまり読まない理由を自分なりに分析してみますと、まず、洋書のポピュラーなジャンルである小説を日本語でもあまり読まない、ということがあります。なので、好きな外国人作家は誰ですか、と聞かれても答えられないのであります。自己啓発本も、日本語でいい本がたくさん出ていますし、ベストセラーはすぐに翻訳が出ます。ユーモアエッセイも日本語の方が笑いのツボが自分に合います。
と、こう考えてみると、あえて英語で読むべき本があまりないのではないか、ということに気づいて愕然としてしまうのです。
このままではこのブログの権威が地に落ちてしまうので、今更ながらにフォローしますと、仕事がらみのニュースとか商品カタログとかHPは日々ネットでチェックしています。また、そういうサイトを席で見ていると、仕事をさぼっていると思われない、という利点もあります。受験参考書に出ている名文集を読むのも比較的苦になりません(比較的、というのはちょっと苦しいということです)。
私がここで申し上げたいのは、無理に英字新聞とか洋書を読まなくても、TOEICのリーディングで満点は取れるということなのであります。日本語の速読・乱読も間違いなく効果はあります。日本語で読んで分からないものが英語だと分かったり、日本語で読むのが遅いのに英語だと急に速くなる、ということはありえません。日本語をロジカルに速く読める人は、TOEICのリーディングもスコアアップが速いのではと思います。
TOEICの場合、TOEFLや英検とは異なり、難解な内容の長文は出題されません。ということは、基礎の文法や語彙さえ身につければ、「読む力」がある人なら確実に内容が理解できることになります。
ということで、TOEICのパート7のスコアアップのための一つの方法として、日本語の多読・速読をおすすめしたいと思います。できれば、小説よりも、人物伝等のビジネス本や自己啓発本がよいのではと思います。勝間和代さんの一連の著作や、自己啓発本の定番とされる「自助論」や「人を動かす」、「原因と結果の法則」などを日本語でしっかりと最後まで読んでみるのもよいかもしれません。TVや雑誌で見かけて気になった人の本や、自分が普段愛用している商品を作っている会社の社長が書いた本でもいいと思います。文庫や新書でもたくさん良書は出ていますから、書店でまえがきや目次、あとがきを読んで、自分の感性に合いそうなものを読んでみてはいかがでしょうか。「読む力」と「背景知識」があれば、TOEICのリーディングのスコアも違ってくるはずです。
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