私はデジタル機器に疎いので、以前、PCのデータをすべて消失してしまったことがあります。
ある日、PCで作業をしていると、画面がゆらゆらしたんですね。気のせいかな、最近仕事で過労気味だし(嘘)、と思ってしばらく観察してみると、やはり定期的に画面が揺れています。「なんかモニターの調子が悪いなあ」と思いつつ、たまに「しっかりしろ、頑張れ。目を開けるんだ」などとしょうもないことを言いつつモニターを叩いたりして、そのまま作業を続けていました。
ところが、日を追うごとに画面の一部が黒くなり始め、その黒い部分がたまにびよーんと画面の中で伸びたり(この時点で明らかにまずい)し始めたので、「うーん。これはさすがにモニター交換した方がいいなあ。画面見てると酔いそうだし」と思い始めたその時、「ブツーーーーーン」という、昔のブラウン管TVのスイッチを切った時のあの嫌な音がして、画面が真っ黒になったのであります。
で、次の日、新品の液晶モニターを会社帰りに購入して、「よーし。これであの“まっくろくろすけ”も出まい。何せ新築だからな」などと思いつつ、「液晶モニター落成記念。スイッチを押すのは、TEX加藤さんです。では、どうぞー」と、PCの電源を入れようとしたら、「あれ、電源が入らない」(笑) モニターではなく、完全にハードが修復不能な状態になっていたのであります。
と、ここに来て、英語学習とはまったく無関係な記事になったことに気づいたので、無理やり脈絡のない英語学習の話をします。
7月のTOEICのフォーム15で、「solicit」が答えになる問題がパート7でありましたよね。選択肢の意味がよく分からなかった受験者も多かったのではないでしょうか。この単語を英英辞典で調べると、「If you solicit something such as money or information from someone, you ask them for it.」です。つまり、「ask for」と同義です。本番では、「誰かTEX Corporationにふさわしい人材がいたら紹介してくれない?」と人材をsolicitするという意味で登場しました。
ちなみに、「新公式問題集Vol.3」にも「solicit」は登場します。
「Donations to help support the cost of the restoration are being solicited from local individuals and corporate sponsors. 」
ちょっと難しい構文ですね。単語も難しいし。ということで、以下解説書風にこの構文を説明してみます。
思考の流れ的には、「Donations to help」を見て、何かを助ける寄付が主語だな、とまず考えます。「TEX Kato has no friends to support him」と同じパターンですね。名詞を後ろから修飾する不定詞の用法です。で、何を助けるのか、という目的語が次に来ると予想しつつ読み進めると、次に動詞の原形のsupportが来ているので、上級者ならここで原形不定詞が目的語だと気付きたいところ。もし、名詞のsupportなら冠詞が付きます。
仮にここで気付かなくても、supportの直後にtheが来ているので、ここでsupportが名詞ではないことに気付かなければいけません。つまり、「the以下の名詞(the cost of the restoration)をsupportすること」という原形不定詞がhelpの目的語になるわけです。直訳すると、「修復にかかる経費を補てん(support)することを助ける寄付」です。
次に、「are」が述語動詞ですね。「Donations are」という流れです。「修復にお金がかかるから、それをサポートするための寄付」が、どうなるんだろう、と思いつつ読み進めます。すると、「being solicited」とあるので、先ほどの言い換えを使うと、「being asked for」ですね。「寄付が求められている」ことになります。で、「from」を見て、誰からの寄付が求められてるのかな、と思いながら読むと、「地域住民と企業スポンサー」だと分かります。Solicit A from Bで、「BにAを求める」ですね。もし、地域住民や企業スポンサーが寄付を求めているのなら、fromではなくてbyが入ります。
つまり、「修復にかかる費用を補てんする寄付が、地域住民や企業スポンサーに求められている」が文意となります。
私がここで書きたかったのは、公式問題集を、知らない単語は全部調べる、分からない構文があったらその構造を考えて調べて理解する、までしっかりやると、読解力や語彙力をUPさせつつ、TOEICのスコアアップにもつながるのではないか、ということです。「答えに関係ないし、まあ大体こういう意味だろう」「もうパート7は前にやったから飽きた」と読み飛ばすのはもったいないです。いろいろな問題集に手をつけるのではなく、まずは公式問題集をしっかりフル活用しましょう。
と偉そうに書いてきましたが、構文の説明が間違っていたらどうしよう、とややびびりながら記事をUPしているのであります。
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