なんですが、著者は、大学院で文法論を研究されたほどの方であるにも関わらず、「文法に縛られず、たくさんの生きた英語に触れて、のびのび英語を理解しよう」というスタンスなので、文法事項の説明以外の箇所で、とても参考になる部分がありました。この本の趣旨とはずれている気がしますが・・・
印象に残った部分をいくつかご紹介します。
To be the best of the best means you make mistakes and then you go on.
-TOP GUN
うーん。格好いいセリフです。「一流になるためには、間違ってもとにかく前に進む」 この姿勢は英語学習にも必要ですね。
分類は学者の仕事です。
あなたは学者ではありません。
語学でモノをいうのは、「実践」です。
たくさんの例に触れた人が、最後には勝ちます。
スポーツと同じです。
この部分はとても印象に残りました。テニスも同じです。技術論ばかり本で読んで詳しくなっても、コートに出て実際にプレーしないと上達しません。もちろん、最低限のルールは知っておく必要はありますが。これは英語学習も同じですね。「空欄の直後が動詞なので、動詞を修飾する副詞が正解」などといくらTOEICの問題解法テクニックを磨いても、実際に使えないのでは意味がありません。これは自戒の意味も込めて。
英語は外国の言葉です。
私たちには理解できない言葉や約束事は当然出てきます。
それを無理やり文法という枠の中にあてはめて、理解しようとすると、勉強がきゅうくつになります。(中略)
語学は、のびのびと勉強しなければ、身に付きません。
これは当たり前のことなのですが、英語と日本語は根本的に異なる言語なので、何でもかんでも日本語に当てはめようとするのは無理があります。「この場合のItは形式上の主語だから・・・」などとルールに縛られるのではなく、「こういう用法もあるんだなあ」程度に考えて、英語を英語として理解したいところです。あ、これは私が文法事項に詳しくないから言ってるわけではありません(汗)
「好きこそものの上手なれ(We tend to be good at those things we like.)」は、語学の学習にもあてはまるのです。
語学学習の上達は、これに尽きますね。いろいろと自分なりに工夫して、学習を楽しむことが上達への一番の近道です。え、そんなことあんたに言われなくても分かってるよ、って? そ、そうですよね。いや。分かってたんですけど。そんなギロン眼でにらまなくても。ギロン眼について興味のある方は、「大悪獣ギロン」というキーワードでGoogleで画像検索してみてください。
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昨日例にとったある方のAMはこんな感じでした。
81 100 100 95
で、1つ目の項目で4問、4つ目の項目で2問の合計6問間違えたことになるというのは昨日書きました。さらに、1つ目の項目を鍛えて、後2問正解すれば495になることも分かりました。で、その項目を見るとこう書かれています。
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる。
ん、よく分かりません。ということで、3つ目の項目を見ると、こう書かれています。
短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる。
え、これって1つ目の項目とどう違うんだろう。よく分からないし、まあAMは証明書みたいなもんだから、引出しにしまっておこう。と受験者の大半はここで考えるのを諦めて、AMを封筒に戻して、それっきり二度と見ることはないのであります。このAMの方もおそらく、「何かよく分からないけど、パート1と2でとにかくしょうもないミスをしないようにすればいいな」程度でAMをしまってしまうでしょう。
ヒロ前田さんの検証によると(とまたもや完全な他力本願)、「直接的な表現」が3つ目の項目、「間接的な表現」が1つ目の項目に該当するそうです。例えば、今回のパート1で、なぜかお尻が痛そうな岩場に座って本を読んでいる女性3人の写真がありましたよね。で、答えが、「They are reading some books.」でした。これは見たままの表現なので、3つ目の項目に入ります。
また、女性二人が向かい合って握手してる写真で、「They are greeting each other.」っていうのがありましたが、これは間接的な表現ですよね。直接的な表現なら、「They are shaking hands.」ですが、「挨拶している」という間接的な表現を答えにしています。なので、この問題は1つ目の項目に分類されます。
同様に、パート2で、「Where is the meeting room?」ってディレクションの質問を例に取ると、「It’s the first room on the right.」なら直接的な答えなので、3つ目の項目に入りますが、「I’m not sure.」なら直接質問に答えていないので、1つ目の項目に入ります。
当然、受験者にとっては、間接的に答えを類推させる1つ目の項目の問題の方が難しいので、平均点も普通は1つ目の項目の方が低くなります。例えば、6月の試験では、それぞれのAMの平均は、66/79でした。
このことから、AMが、81 100 100 95の受験者の方は、1つ目の項目だけが突出して数値が低いので、恐らく、TOEIC特有の「間接的な回りくどい地獄のパート2言い回し攻撃」、に慣れていないだけだと推測されます。疑問文に対して疑問文で切り返すなど、返しのセリフのパターンが豊富ですからね。
我々みたいに何回も受けていると、返しのセリフが面白いと、「そう来るかあ」「そう来たのね。フフ。引っかからないわよ」などとマニアックな喜びを抱くのですが、試験に慣れていないと戸惑うかもしれません。なので、もし、この方がLで495を取りたい、というのであれば、対策本でパート2の問題に集中して取り組んでパターンさえつかめれば、次回は確実に495が取れるだろう、と思われます。どこのどなたか存じませんが、このアドバイスを胸に、次回頑張ってください。
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