パート7対策書考
今日解き終えた売れ筋のリーディング対策本は、ヒロ前田さんのセミナーなら赤入れだらけになること間違いなしのレベルでした。パート7の対策本が労力の割に売れないので著者にやる気がないのか、それとも単にスキルが足りないのか、はたまた私がマニアックすぎるのかは分かりませんが、正直、「これはあかんで」と思ってしまいました。

皆さんもご存じの通り、TOEICの問題は、勘による正解が得点に影響が出ないよう綿密に計算されて作られています。勘で答えられないようになっているわけです。

という前提を踏まえ、以下、ちょっとマニアックですが、今日読み終えた本で感じた問題点を列記します。内容は支障のない範囲で修正してあります。コメントはすべて今日解いた本(以下A書)を前提にしています。また、あくまで私の私見です。

※なお、この記事の目的は本の批判ではなく、パート7の問題についてのマニアックな参考情報を提供しつつ、本を買う際の参考にして頂ければと思います。あ、これで私の本をチェックするのはやめてくださいね(汗)

(1)選択肢が矛盾している。
「この会社の特徴は」という問題で、選択肢が、(A)最近できた(B)長年の伝統がある、といったケースです。これはどちらかが明らかに間違いですよね。本番ではこういうことは絶対にありません。

(2)不正解の選択肢がありえない
「このテレビの特徴は」という問題で、(A)画像が不鮮明、といったケースです。こういう常識で考えておかしい選択肢はもちろん本番では出ません。A書では、「空飛ぶじゅうたん」はおおげさですが、「そんなの今の世の中に存在しないよ」という商品が選択肢にありました。

(3)一つの選択肢だけが異常に長い
A書で、正解の選択肢だけが他の選択肢と比べて倍近く長い、というものがありましたが、これも本番ではあり得ません。また、同様に、ひとつだけ他と比べて細かい、といったレベル差もあってはいけません。(A)地球温暖化 (B)世界平和 (C)アフリカの飢餓 (D)結婚できない四十男、といったケースです。

(4)本文に出てこない数字や時間が選択肢にある
これも本番ではあり得ません。たとえば、10ドルの品を買って、送料が5ドル、でも急ぎだったから更に速達料を10ドル払った、といったケースであれば、5・10・15・25と言った形で、足し引きすれば成立する数字は選択肢として考えられますが、100ドル、という選択肢はあり得ません。明らかに不正解だからです。A書では、思わず数字や時間が出てくるたびに本文に出てくるか確認してしまいましたが、これがまた出てこないんですよね…

(5)不正解の選択肢に正解の可能性がある
たまに本番でも微妙な問題がありますが、不正解の選択肢は明らかに不正解でなくてはいけません。この手の微妙な正解が多いと解く側もストレスを感じますよね。

(6)正解の選択肢や問題文が微妙
A書では、和訳と解説を読んでも意味がよく分からないものがあったり、問題文と選択肢が合っていないものがありました。「なぜ遅刻したことを謝っているのですか」という問題で、答えが、「電車が遅れたから」「寝坊したから」って、それは遅れた理由であって、謝っている理由ではありませんよね。「遅刻したことによって大切な取引先とのビジネスに支障が出た」といった答えでなければいけません。

(7)両文参照型の問題がない
これは純粋に作り手の問題ですね。DPでは、それぞれの大問中1問、両方のパッセージを読まないと解けない問題が出題されます。初中級者には厳しい時間のかかる問題で、DPの特徴です。このタイプの問題を作るのが難しいのは分かりますが、A書ではDPで1問もこのタイプの問題がありませんでした。それではただSPを2つ並べただけで、DPにしている意味がありませんし、本番と全然違う内容になってしまいます。

この他にもチェックポイントがたくさんあると思いますが、そうした問題がクリアされている参考書がよい本なのではと思います。

皆さんはパート7の参考書や模試に取り組む時、選択肢や問題内容がいまいちでも、本文と解説がしっかりしていればOKでしょうか。私はそうは思えないんですよね。良いものだけが読者に支持される受験参考書の世界と比較して、TOEIC本の世界はやや遅れている気もします。確かに「勝てば官軍」なので売れたもの勝ちな面があるのはビジネスなので仕方ないとは思いますが… 「私のTOEIC900点参考書大作戦」(エール出版)のような本があれば役に立つかもしれませんね。

なので、今回の本には、自分のノウハウと気合を注ぎこみ、共著者の方やネイティブとタッグを組んで、できる限りクオリティの高いパート7の問題集にしたいと思っています。これに目を通しておけば、とりあえずTOEICのパート7でどんな問題が出るかは分かる、という一冊にしたいですね。なんだか本を書いたこともないくせに偉そうですが、目標なのでご容赦を。

あ、もちろん一応商品企画が本業なので、落とし所は心得ているつもりです。変なこだわりや自己満足は意味がないですからね。しょうもないギャグもほどほどにしないと、です。締め切りも守らないと。お客様へのサービスなので、できる範囲で100%の力を出さないといけませんね。

最後に、私がお勧めするパート7対策の本を最後にご紹介します。

新公式問題集1-3
TOEICテスト リーディングBOX
新TOEICテスト 直前の技術

他にも良書があると思いますが、私が解いた参考書や模試の中からの推薦本です。

でも、結局のところは、自分の趣味やレベルに合った英文に、とにかくたくさん触れて、英文に慣れることが一番良い対策だと思います。って全然自分の本の宣伝になってないわけですが。


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