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一日一問TOEIC
では、今日の問題です。

The worldwide semiconductor market for portable media players is poised ------- significantly, representing a negative annual growth rate of minus 9 percent.

(A) to drop
(B) dropping
(C) dropped
(D) drop

poisedは、「ポーズド」って発音しそうですが、正確には「ポイズド」「poizd」と発音されます。be poised toで、「~する準備ができて」のニュアンスで使われますので、正解は(A)です。

英英辞典で調べてみると、

If something is poised to do something, they are completely ready to take action at any moment.

と書かれています。「いつでもそうなりそうだ」という感じですね。つまり、この問題文では、「マイナス9%の年間成長率が示すとおり、ポータブル・メディア・プレイヤー向けの半導体市場は大きく落ち込みそうだ」、という意味になります。問題文中のカンマ以降の「マイナス9%の年間成長率」という数字の裏付けがあるので、確実にそうなりそうだ、という意味でこの単語が使われているんだな、という風にロジカルに文意をとらえましょう。

このbe poised toは新聞等の見出しにもよく使われるようです(あまり読まないのですがググったらたくさん用例が出てきました)。

その用例の中から、最も身近な例として、北京オリンピックの水泳男子100mの平泳ぎ準決勝で北島康介選手が好タイムで全体の2位で決勝進出を決めた際のジャパンタイムズの見出しをご紹介します。

Kitajima poised to defend title in 100m breaststroke

北島は100m平泳ぎで前回に続いてオリンピックチャンピオンのタイトルを守りそうだ、というニュアンスですね。準決勝での好タイムという裏付けがあって、これはもうそうなりそうだ、という意味で使われています。先程の例と同じですね。ちなみに見出しなのでここではbe動詞が省略されています。

もう一つ、アイスランドでは、まさに昨日、こういうニュース記事が出ています。

Leftist government poised to win Iceland election

この後の記事本文を読むと、この記事が書かれた時点で4割ぐらい開票が進み、その数字を見ると、左派が勝ちそうだ、というニュアンスで使われています。ここでも何らかの裏付けがあって、「そうなりそうだ」という感覚です。

今日の記事を読むと、保守政権から18年ぶりに政権交代したようです。アイスランドのことなんて何にも知らないので、勉強になりました。いやあ、役に立つなあ(笑) 「一日一問TOEIC」シリーズとしてメルマガにしたらいけそうだなあ(と調子に乗る)。


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TOEICを超えよう!
今日、朝から読み始めて先ほど読み終えた本が、このブログの読者にとってとても非常に示唆に富んだ本だと感じたのでご紹介します。

僕、ニッポンの味方です アメリカ人大学教授が見た「日本人の英語」
(マイケル・プロンコ著 矢羽野薫訳 メディアファクトリー)

米国生まれで、アイビーリーグで哲学を専攻し、卒業後、世界各地を放浪した後、現在は日本に住み、英語を教えて20年になる著者によるエッセイです。「世界一受けたい授業」でも大人気、と帯文に書かれているのですが、残念ながら私はこの番組を見たことがないので内容が分かりません。

この本から引用しようかと思ってメモをしていたら、膨大な量になってしまったので、興味のある方は是非本を購入して読んでみてください。以下では、TOEICについて書かれた部分中心にご紹介します。この部分だけを読んでも著者の主張が分かるでしょうから。

英語を学ぶことの最終的な目標はTOEFLやTOEICで高い点数を取ることではなく、より柔軟で、思慮深く、心の広い人間になることだ。多くの学生にとって、英語はプライベートの生活や個人的な興味を支えるのと同じように、キャリアを築く重要な基礎となる。世界をより深く、十分に理解することを通して自分の道を見つける。多くの学生にとって、英語はそのプロセスの一歩だ。

これはもう私が時折ブログで書いていることですが、さすがに哲学を専攻されていただけあって文章がうまいなあと感心してしまいました。TOEIC学習をきっかけにして、英語で人生が豊かになるといいですよね。

著者は、TOEICで高得点を取っても、「英語のペーパードライバー」で、車も持っていないし、行く場所も行く理由もないのではもったいないと述べて、こうも書いています。

英語を学ぶ優秀な人のいちばんの特徴は、英語をリアルな経験にできることだ。学校から授業というかたちで与えられるものをすべて受け入れるのではなく、英語をリアルな方法で使わなければならない状況に自分を置く。学校の外では、英語を学ぶのではない。英語を経験するのだ。その違いは顕著であり、重要である。英語を「リアルにする」ことは、英語を、自分の確かな一部分にするための最初の積極的な一歩となる。

TOEICの英語って、試験の中だけだと、「死んだ英語」です。それを普段の生活の中でリアルにできるのが理想だと思います。きっとこのブログの読者の皆さんの中にもそうしている方がたくさんいらっしゃるでしょう。著者の言葉を借りれば、「冷たい英語」を「温かくて血の通った英語」にしたいものです。私も少ないながらも仕事で機会を見つけて活用するようにはしていますし、世界中でヒットする商品を企画するのが夢です。

大学の後期の初日に、ゼミの学生が夏に受けたTOEICの結果を返すことになっている。教室にはドラマのような瞬間がたくさんあるが、TOEICの結果を手渡す日はいつも、無声映画のメロドラマのようだ。学生は頭をかかえ、絶望して哀れなため息をもらしている。どうしてこれほど多くの日本人が、数字を自分の英語の一部だと思い、質の面から見ればもっと良くてもっと自然だと思えるときも数字で評価するのだろう。

これはきっと、日本中の学校で見られる光景でしょうね。著者は、語学の能力を二時間の選択式の標準テストで測定するのはナンセンスだから、それよりも、試験なんて笑い飛ばし、自分の考えを英語で表現するエッセイを書く訓練をした方がよっぽどコミュニケーションに必要な創造力をはぐくむのに役立つ、と説いています。

確かにTOEICだけでは自分を英語で表現する力は身に付かないでしょう。TOEIC学習をきっかけにして、英語のベースとなる力を身につけ、それを「リアルにする」努力をしなければいけません。その点、こうしてブログを書くのもよい練習になりますね。日本語でも書けないことを英語で書こうとするのは無理があるでしょうから。その上で、英語で日記を書いてみるとか、lang-8でエッセイを書いてみるとか、自分の考えを英語で表現する方法を学ぶのはとても有意義だと思います。

他にもいくつか印象に残った個所をご紹介します。

英語を話すことに対する不安の理由がなんであれ、不安は捨てることができる。かつてフランクリン・ルーズベルト元米大統領は、「われわれが恐れなければならない唯一無二のことは、恐れそのものだ!」と言った。これは英語にもあてはまる。

何を言ったかに注目するほうが、正しく言ったかどうかに注目するよりもおもしろい。学生に”You is a good teacher!”と言われたら、僕は”is”を”are”に直すのではなく、うれしくて顔がほころぶだろう。言葉のまちがいではなく、内容に耳を傾けるべきだ。

すべてのまちがいを気にするには、人生は短すぎる。自分のまちがいを愛して尊重することを覚え、たくさんのまちがいが人生を流れていくのにまかせよう。

学生は小さなことに悩むのを今すぐやめて、もっと大きくて大切なことと向き合おう。人生は短くて、発音に悩むよりもおもしろくて大切なことがある。美しい大きなブロックを積み上げ、会話の高層ビルを建てよう。


私も「TOEIC予想問題」などというものを作って公開したりしていますが、できればその中に出てくる単語なり表現なりを、英英辞典やインターネットを活用し、自分の中に取り込んで頂いて、「生きた表現」にして頂ければ嬉しいです。そして、これは私も全く同感なのですが、英語学習にとって何よりも必要なことが、著者の次の一文に集約されています。

情熱は情熱を生む。むずかしくて、へとへとに疲れて、長時間におよぶ英語の学習にとって、情熱はなくてはならないものだ。

「情熱は磁石だ」といったのは「経営の神様」松下幸之助さんです。皆さんの英語学習に対する情熱が、きっといろいろな人からの協力や感謝を呼び寄せる磁石になります。その情熱を燃やし続けるためにも、何でも構わないので、英語学習の目的を常に意識できるといいですね。TOEICの勉強は勉強で楽しみつつ、常にそうした目的意識を頭に置いて、本来の目標を見失わないようにしたいなと、そう思います。


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