さて、先日ご紹介した疑惑のTOEIC本(笑)についてですが、数人の方々より面白い情報を頂きました。かなりマニアックなTOEIC情報なので、TOEICに興味の無い方は軽く読み飛ばして頂ければと思います。
これは私も知らなかったのですが、TOEICの対策本や模試等、関連本を出版する際、「TOEIC」と言う言葉を名詞として単体で使用することはNGだそうです。必ず、「TEST」「Examination」などの一般的な名詞の前に付く形容詞として使わなければいけません。
そこで、書店に並んでいるTOEIC本をよくよく見ると、確かに、「TOEICテスト」「TOEIC Test」などと必ず後ろに「テスト」と書かれています。ところが、アマゾンなどで表紙をチェックすると、たまに、「TOEIC」が単体で使用されているケースがあって、出版元は普段TOEIC本を出していないところだったりします。そうやって表紙を見るとちょっと面白いですね。
この点については、ETSの公式HPにこう書かれています。
The trademark must be used as an adjective followed by a generic term such as "test," "examination" or "CBT" immediately after every reference to any ETS trademark -- e.g., "GRE® test" or "TOEIC® examination," or "TOEFL® iBT."
もちろん、それぞれTOEICという文字には®の表記が必要となります。
他に、ちょっと面白いなと思った規定を以下に列記します。
Do not use ETS trademarks in a possessive or plural form, such as "TOEICs," or "GRE's."
複数形や所有格禁止だそうです。
Do not translate or transliterate any ETS trademark in another language.
日本語で「とーいっく」なんて萌え風に可愛く書くのはNGですね。
Always show ETS trademarks in plain block letters. Do not add designs or stylized typeface. Do not use any ETS trademarks in a transformed style. Do not render ETS's trademarks so that they are significantly more prominent or eye-catching than any other word in the title or description. Typeface color should be the same for all words in the title.
本のタイトルの中で、「TOEIC」の部分だけを色や字体、大きさを変えて強調して表記するのはNGということですね。言われて見れば、書店に並ぶTOEIC本は、公式問題集を除くと、「TOEIC」という言葉を含むタイトルが、見事に全て同じ色になっています。公式問題集が、「TOEICテスト」が黒文字、新公式問題集の文字が白文字なのは、公式だからでしょうね。非公式なら、全て同じ文字色にしなければいけないということになります。
ということは、「国際花子のとーいっく萌え萌え日記」とか「TEX's TOEIC Boot Camp」は本のタイトルとしてはだめかあ。などとしょうもないことを書いている間にSWテストが明後日に迫ってきました。もう今更じたばたしても始まらないので、テスト形式を再チェックして、最難問の「意見を述べる」についてさらっと練習する程度で本番に臨もうと思います。SWテストは教材も少ないし、受験者自体が少ないので、どうやって勉強していいものやら良く分かりません。
基本となる公式本で受験者のサンプル解答を聞いても、韓国の人が多いようで、あまり参考になりません。母語が違うので、イントネーションが微妙に違いますね。地名について話されても全然ピンと来ないし、もう少し日本人受験者のサンプル解答を増やして欲しいところです。しかも、低~高得点レベルの受験者のサンプル解答が全て1トラックに入っているのですごく使いづらいです。ネイティブの模範解答もありません。ただ、「高スコアの条件」は参考になるので、それに添った形で試験を受けようと思います。
まあとはいえ、受験者数が千人単位では改訂版は当分出ないでしょうね。その点では、オックスフォードから出ている「Tactics for TOEIC Speaking and Writing tests」の方が使いやすいです。ネイティブの模範解答もあります。受検される方がいらっしゃったら、こちらがお勧めです。ちなみにこの本は公式本なので、「TOEIC」が単体でもOKです。
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試験直前
直前の休憩でトイレを済ませ、席に戻った後は、なるべく視線をあちらこちらに散らさず、問題用紙と解答用紙等机の上にできるだけ目線を集中させます。これはアイ・コンセントレーションと呼ばれるメンタルトレーニングの基本です。集中力が高まる効果があるとされています。また、自分が緊張しているな、と自覚があれば、ゆっくり深く深呼吸をします。くれぐれも前後左右の席のお姉さんに気を取られてはいけません。
パート1
ディレクションの間はパラパラと写真を眺めます。モノ(船・車・電車・部屋等)と風景の問題がどの辺に出てくるかを把握する程度です。この間にパート5を解いたりする人もいるそうですが、リズムや集中力が乱されるのと、真っ向勝負で行きたいので、私はそれはしません。
また、私の場合、パート1では目は開けています。「微妙だな」と思った問題の選択肢を忘れないようにシャーペンで押さえておくのと、写真を念のために確認するためです。「これだな」と思った選択肢があったら、シャーペンで押さえつつ、最後まで聞いてからマークします。思い込みで勘違いをしている場合があるからです。「Bかな」と思って最後まで聞いたら、「あ、さっきのは間違いでDが正解だ」って気づくこともあります。
パート2
ここでは最近は、問題文の読み上げ時には目を閉じるようにしています。以前は目を開けて解いたりもしていたのですが、神崎さんの「正解一直線」を読んでからは、聴覚に感覚を集中させるため、目を閉じて問題文を聞いています。問題文を聞いた後に目を開けて選択肢を聞き、パート1と同じく「これだな」と思う選択肢の上にシャーペンを置き、念のために三択を全部聞いてからマークします。マークした後は再び目を閉じて、次の問題の問題文に集中します。
パート2では、途中で分からない問題があったら、とりあえずマークすることと、引きずらないことが大事です。「さっきのやっぱBかなあ」などと考えていると、次の問題にも影響が出ます。「やばい。パート2ボロボロだよ」などとは試験中は決して思わないことです。試験に集中して、できる問題を拾っていくしかありません。あまりの不出来に冷や汗が出そうになったら、途中で深く深呼吸するのも有効です。ネガティブな気持ちになると実力が出し切れない恐れがあるので、分からない問題があったら忘れて次に集中しましょう。
パート3
私の場合、ディレクション中に一問目(Q41-43)の問題文と選択肢、及び二問目(Q44-46)の問題文は先読みします。Q44-46はざっと読む程度です。「Q44-46は、場所、理由と人の問題だな」程度です。それ以降は先読みしても忘れてしまいますし、Q41-43と混乱するのでこの時点では読みません。また、先読みでは、「緩急」をつけるようにしています。特定の日、時間、曜日等、具体的な情報を問う問題は「急」です。必ず問題文と選択肢を読んで内容を頭に入れておきます。「金曜日に何があるかを聞かないといけないな」と頭に入れておきます。そうでないと、余計な情報が多いので、忘れてしまうからです。以前、先読みを全くしない解き方にチャレンジした時は、この部分がすごくきつかったです。満点は取れたものの、数問落としてしまいました。
それとは逆に、概要を問う問題(何についての会話、会話の場所、次どうする等)は「緩」です。ざっと問題文と選択肢に目を通し、大体の内容を把握する程度にしています。全部覚えようとするのは無理がありますし、集中力が続きません。選択肢が文章で長い場合などは、問題文だけに目を通し、選択肢は先読みはしないほうがよいのではと思います。以前、選択肢と問題文を必死に覚えようとしたものの追いつかず、途中で先読みができなくなってしまったことがありました。
このパートでも、会話が読まれている間は最近は目を閉じています。会話が終わったら目を開け、3つの問題をすばやく解きます。この時、「急」の問題を忘れないうちに先にマークします。解き終わったら、41-43の問題文が読まれている途中でもそこから意識を外し、44-46の先読みを行います。一度ざっと読んでいるのでそれほど時間は掛からないはずです。ここでも「緩急」をつけることが大事です。以下、70問目まで同じやり方で解きます。答える際、マークシートを全て塗りつぶさず、答えに軽く印をつけ、その分を先読みの時間にあて、パート4終了後に一気に60個のマークシートを塗る方法もありますが、私は疲れるので普段はこの方法は取りません。ただ、難しい問題があって、先読みが追いつかないな、ピンチだな、と思ったら、そこだけこの方法を使うことはあります。時間稼ぎの奥の手ですね。
パート4
基本的にはパート3と同じやり方で解いています。ここでも先読みの「緩急」をつけることを心がけています。特に、高得点が取れるどうかは「急」の問題を取れるかどうかに掛かってくるので、そこの情報だけはしっかりと集中して解かなければいけません。「Mr.Obamaはこの会社で勤続30年のベテランで、元々はセールス部門に10年いて、その後、国際部門の部門長としての8年の勤務等を経て、現在のポジションの取締役としては勤務して3年になります。私が彼と最初に会ったのは15年前でした」みたいなスピーチがあると、こうした数字を全部覚えるのは大変です。なので、しっかりと事前の先読みでポイントを確認しておいた方がよいです。
と、長々と書いてきましたが、結局一番大切なのは、普段の模試を解く際、自分なりに考えて試行錯誤して、もっとも自分に合った方法を見つけ、それを本番でも実行することです。一度も試したことの無い方法を本番でいきなり試すのは無謀ですから避けましょう。私のこの解き方も、あくまで参考程度にご覧ください。私自身もそのうち解き方を変えるかもしれませんしね。日々まだ修行中です。
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