視線をあちらこちらに散らさない。
問題用紙と解答用紙、筆記用具、時計に視線を集中させます。これはテニスで「アイコントロール」と呼ばれる集中力を高めるための方法です。よくテニス選手がラケットのガットを見ていますよね。あれは集中力を高めるための儀式です。試験中はあまりきょろきょろと周りを見ないようにします。
ネガティブ志向にならない。
分からない問題や、難しい問題、覚えているはずなのに思い出せない問題などが出てきた時、「うわ、どうしよう」「こんなんじゃ全然だめだ」「あんなに勉強したのに、何やってんだよ」「できっこないよ、こんな問題」などと思ってはだめです(言葉にするのは論外です)。テニスでは、「消極的な独り言を言わない」というのはメンタルトレーニングの基本です。消極的な言動はプレー(スコア)に影響します。「分からないのは仕方ないから次、次」「難しい問題だな。でも最後まで全力で頑張るぞ」「ETSもさすがだな。解き甲斐がある問題出してくるな」「どんまいどんまい。次の問題だ」と、意識的にポジティブ思考で考えるようにします。周囲に聞こえない程度に呟いてもいいと思います。
ネガティブなしぐさをしない。
これも重要です。ため息をついたり、うなだれたり、頭を掻きむしったり、のけぞったり、そういう態度を取るとメンタルに影響が出ます。胸を張って、「いけるいける」という表情で、時折うなずきつつ、さも自分が高得点者であるかのような自信満々のしぐさで試験を受けます。
使い慣れた道具を使う
テニスでは、「ritual(儀式)」と呼ばれる集中力を高める方法があります。それは、サーブの前にボールを4回つく、同じボールボーイからタオルをもらう、ラケットバッグやラケットを置くベンチの位置をあらかじめ決めておく、などなど、決まった行動をとることでメンタルを安定させる方法です。TOEICでも、使う筆記用具をあらかじめ決めておく、筆記用具や時計を置く位置を毎回同じにする、といった儀式は気持ちを落ち着かせるのに役立つと思います。私の場合は、ユンケルを飲んだりキットカットを食べたりするのは儀式ですし、使う鉛筆や消しゴム、時計も同じにしています。
勉強して実力アップすることは重要ですが、本番でその実力を発揮することも大事だと思います。緊張して実力が出せなかったといったことのないよう、自分なりに集中力を高める方法を身につけるとスコアアップや安定したスコアにつながるのではと感じます。
ただ、テニスでも、マッケンローのように怒りまくって気合いを高めたり、コナーズのように観客席を見渡して派手なポーズで観客を味方につける、といった独自の方法で集中力を高めるプレイヤーもいますから、人それぞれに合った方法で集中するのが一番です。
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