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英語でテニス
今日は、米国留学時代に初めて現地の大学生相手に試合した時の話です。

当然英語でテニスの試合をするわけですが、試合前の練習もそろそろ終わりに近づいた時、ある疑問で私は練習に集中できなくなってしまいました。

テニスの試合では、最初に、トスに勝った選手が、サーブかレシーブ、もしくはコートサイド(風上・風下など)を選ぶことができます。審判が格好よくコインを投げ上げて、「Head or tail?」(表か裏か)などとやるのはプロの試合の話で、アマチュアの試合の場合は、ネットを挟んで、どちらかがラケットを地面に立ててくるくると回転させ、倒れたラケットの向き(底面のマークの上下)でどっちがサーブ権を得るかが決まります。

この時、日本では、自分のラケットを地面に立てつつ、次のような会話が交わされます。

私:「(ラケットを地面に立てて)Whichお願いします」
相手:「ラフお願いします」
私:「(ラケットを回転させて、底面のマークが下向きなのを見せる)ラフです」
相手:「じゃあ。サーブで」

これは、日本全国のテニスプレイヤーに共通の会話なのですが、よくよく考えると、英語としては変です。「Whichお願いします」なんて訳が分からない和製英語です。「ラフ(rough)」とか「スムース(smooth)」っていうのも、飾り糸というものがラケットに付けられていた時代の名残でそのまま日本で定着したこれまた和製英語ですから、当然米国では使われているとは思えません。

というわけで、私の頭の中では、「Whichお願いします」を何と英訳するのか、で頭が一杯になってしまい、試合前の練習もすっかり上の空になってしまったんです。

Which please? じゃ意味不明だな。
あえて英訳するなら、Which do you choose smooth or rough? だけど、そんなわけないな。
そもそもスムース・ラフが和製英語だもんなあ。

などと、考えていた時に名案が!

「そうだ。相手にラケットを回させよう!」

練習が終わり、ネットを挟んで相手がラケットを地面に立てるのを待ち、相手が言った言葉は、

「Up or down?」

という拍子抜けするくらいシンプルな英語でした。

「Up or down?」「Up」「It's up」「OK. I'll serve」という会話の流れになることが判明しました。

コレで皆さんも、外国人と英語で試合が出来るはずです。

って全然TOEIC対策になっていませんね。

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