今日はアマゾンのカテゴリー分けについての豆知識です。アマゾンで商品をクリックすると、下の方にカテゴリーと順位が表示されます。TOEIC本のカテゴリーは以下の通りです。
TOEIC必勝法
リスニング
リーディング
単語・熟語
文法
模試・問題集
「TOEIC必勝法(あったら知りたい)」というカテゴリーには総合対策書などが振り分けられています。試しに、「単語・熟語」をクリックすると、上位に以下が表示されます。

ちょっと違和感がありますよね。2位の『速読英熟語』はTOEIC対策本ではなく受験参考書です。3位は総合対策書で、4位は文法書です。TOEIC対策の「単語・熟語」本ではありません。ちなみに『銀フレ』は、このカテゴリーには出てきません。「英語読みもの」「新書」に振り分けられています。
私の『金の1000問』がなぜか「言語学」に入っていたので、出版社に変更を依頼しました。そこでわかったのは、カテゴリーはアマゾンが決めているため、出版社側は変更できないということです。もちろん出版社はTOEIC本のカテゴリーで申請しています。なのに、なぜか「言語学」に振り分けられてしまったんです。出版社がアマゾンに変更依頼を出しても修正されず、最終的に「国際共通語(本)」に変更になりました。
こういうケースはよくあるようです。英語系YouTuberのHaruさんが、金フレや文法特急を使った勉強方法を超具体的にまとめた力作『TOEIC(R) L&R TEST ロジカル勉強地図』は、紙版が「ゲルマン諸語」、Kindle版が「言語学」に分類されています。まったくもって謎です。
ということで、TOEIC本に限らず、アマゾンのカテゴリー分けが変なのは、出版社のミスではなく、アマゾン側の謎のロジックが原因です。著者の皆さんは、出版社に文句を言っても仕方ないので、希望通りのカテゴリーに入るかどうかは、運を天に任せるしかなさそうです。
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TikTokで100億回再生を突破したアーティストの山口夕依さん制作の「TOEICの日」オリジナルソングのYouTube配信、公式教材が抽選で当たるInstagram投稿キャンペーン、さらに問題集、単語集をわずか約50mmの手のひらサイズにミニチュア化した「豆ガシャ本『TOEIC公式教材』」を株式会社バンダイから発売します。
「TOEICの歌」といえば、加藤優さんの名曲『Should You Have Any Auestions』です。
Morite2さんとのデュエットバージョンもあります。
二人とも歌が上手くてびっくりです。ぜひ聞いてみてください。
豆ガシャ本のラインナップは、『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 1』『TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック』『公式TOEIC Listening & Reading 800+』、そして近日解禁予定の新教材、全4種とのこと。
近日解禁予定の新教材、とくれば、公式10でしょうね。と思ったら、すでにアマゾンに出ています(笑) もうネタバレしてますね。今回の表紙がクロなので、クロでコーディネートしたい方のための教材ラインナップはこちらです。

TOEIC運営委員会は、以前はお役所で、TOEICの日も当然非公認。民間企業とのコラボでグッズを出すことなんてありえませんでした。受験者減少に歯止めをかけるため、いろいろと受験者目線のイベントを企画してもらえるのはありがたいですね。
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試験前
最近は、ゲン担ぎも兼ねて、試験当日の昼食は家で「どん兵衛」を食べています。ちょうどいいくらいの量ですし、消化にも悪くなさそうなので(悪いのかな)。試験開始2-3時間程度前に食べ、10分程度軽く音読をします。試験当日に問題を解いたり執筆したりすると、頭の中で当日の問題と混ざってしまうので、当日にリーディングは勉強しません。30分程度昼寝をして、家を出る前に「チョコラBBローヤル」を飲み、最寄駅から会場までは、森永ラムネをポリポリ食べてブドウ糖を補給しています。会場では、目の前の方が『金フレ』、左斜め前の方が『金のセンテンス』を読まれていたので、「この方々のスコアが上がりますように」と念を送りました。私は辻村深月さんの『ハケンアニメ!』を読んでいました。
以下個人的な感想です。
Part 1 やや難 1問目から簡単ではなかったですね。無人の寝室の問題もやや難易度が高めでした。このパートは、落ち着いて、うまく消去法を使うのがポイントです。
Part 2 やや難 間接的な応答の間違いの選択肢も難しくて、難易度が高めだった印象です。1問目がいきなり難しかったですね。Whenで始まる質問文に対し、「Last week.」「At 9:00.」と正解になりそうな選択肢が複数あり、ちゃんと聞いていないと答えられない問題でした。最初は簡単な問題にしてほしいですよね。あれで出鼻をくじかれた受験者もいたと思います。
Part 3/4 やや難 Part 3が普通、Part 4がやや難し目だった印象です。特に、Part4の序盤は難し目でした。あの甲高い声の女性と、暗めの声の女性、豪州男が出てくると難易度が上がりますね。あの人たちが出てきたら、目を閉じて耳に意識を集中するようにしています。
Part5 普通 語彙問題は難易度が普通でしたが、品詞や動詞問題がやや難し目だったと思います。最近は、すごく簡単な品詞問題が減った印象です。
Part6 普通 このパートは普通だった印象です。トンネルでクラクションを鳴らすようになった歴史を語るセットが難し目でしたね。
Part7 やや難 序盤は普通だったと思いますが、172-175の記事(industrial gas)が難し目で、最後の三文書問題(大きな木)がかなり難しかったです。解くのに7分程度かかってしまいました。内容がかすかに記憶にあるので、もしかするとリサイクルかもしれません。4問のチャットの登場人物が二人だった気がするんですが、気のせいでしょうかね。三人目の存在が記憶にありません。
7分前に解答を終了し、マークミスがないかを確認し、テスティングポイントを頭に入れました。いつもは10-15分前に終わるので、今回は時間がかかりましたね。最後のセットで時間を取られました。
今回は、リスニングは手応え的には全問正解か1ミス、リーディングは全問正解か、無自覚のミスがあれば1ミスといった印象です。試験後、近くのドトールで思い出し作業をしていたら、すぐそばに女子学生2人が座っていました。会話が耳に入ってきたんですが、会話の半分程度が、「かわいい」「すご」「やば」だった印象です(笑)
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新形式になった2016年度以降、リスニングは、初年度は大きく下がり、コロナ前にかけて上昇し、コロナ以降はやや下がっています。試験対策が進み正解率が上がったので、難易度を上げて正解率を戻したようにも見えます。リーディングは、コロナ前と比較してむしろ上がってますね。数字だけを見ると難易度が上がったようには見えません。ただ、受験対策が進み、試験の難易度とは関係なく正解率が上がった可能性もあります。
旧形式時代と比べると、リスニングの正解率は下がってますね。パート1の問題数が減り、意図問題や図表問題が加わったので当然といえば当然でしょう。コロナ以降で難易度がさらに上がったと仮定すると、10年前に受験した人が久しぶりに受けると、リスニングはかなり難しくなったと感じられそうです。
リーディングは、旧形式時代と比較しても正解率は下がっていません。Part6の文挿入問題や三文書問題等が加わりましたが、しっかり対策して試験に臨めば、10年ぶりの受験でも、それほど難しくなったとは感じないかもしれません。最近は公式教材を始め、質の高い参考書や問題集が増えました。それもリーディングの正解率の向上につながっているのかもしれません。
TOEICのスコアの算出方法は非公開ですので、難易度や正解率との相関関係は不明です。英語力が同じなら点数は変わらないというのがうたい文句なので、難易度のことは気にせずに(考えても仕方ありませんし)、しっかり対策をして受験しましょう。
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なぜそういうことができるのか(あるいはほんまかいな)、と思われるかもしれませんが、一つの理由は、試験を楽しんでいるからです。興味を持って全文読んで解いているので、内容が頭に残るんです。文書にはストーリーがあり、正解の選択肢にはそれぞれ根拠があるので、記憶しやすいのかもしれません。推理小説を読み終わった直後は、あらすじと犯人は覚えていますよね。あれと同じ感覚です。
2008-2013の5年間は、毎回この作業をしていました。それ以降は、学校業務が多忙になったので、Part 7のTEXファイルは、必要に応じて(執筆に必要な素材を集める場合のみ)ときどき更新する程度でした(Part 5は毎回更新しています)。
その5年分のPart 7のTEXファイルが塩漬けなので、新たなデータを加え、長文の問題集が作れるといいなと思っています。『でる1000』のPart 7版ですね。とはいえ、Part 5とは比較にならない作業量になります。覚えて帰った文書と設問内容を英語で要約し、エッセンスは残しつつ、問題の再現にならないよう留意してアレンジし、ネイティブとやり取りをして問題を完成させないといけません。途中で嫌になって挫折する可能性もありますし、順調に進んでも1年以上はかかりそうです。本業のぬいぐるみ事業が忙しくなる可能性もあります。実現しなかったらすみません(予防線)。
韓国のTOEIC対策校でかつて働いていた知人から聞いたのですが、当時その学校では、公開テストの際、スタッフ一人あたり10問ずつ担当が割り振られ、覚えて帰るのが仕事だったそうです。そうして覚えた問題を試験後に持ち寄り、リアルに再現し、受講生向けに教室で解説したり、ネットに解説動画をUPしたりしていたそうです。すごいですよね。さすがに今はそういうことはないのかもしれませんが。日本で私がそういうことをすると、一発で受験資格をはく奪されます。なので、当ブログでも、試験に関するご質問にはお答えできないんです。
韓国のTOEICでは、リサイクル問題がないので、過去問が公式教材として発売できます。日本ではリサイクル問題があり、IPテストでも公開テストの問題を流用しているので、過去問が発売できません(ちなみに韓国ではIPがありません)。問題が非公開で、再現が禁止事項なのにはそうした事情もあります。
今、TOEIC本業界での話題の一つは、「2026年問題」です。これまで、2006・2016年に試験形式が一部変更になりました。順当なら10年後の2026年に変更があるかもしれません。せっかく作った本が大幅改定になると影響が大きいので、著者や出版社も注目しています。
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