『でる1000問』無料音声ダウンロード開始
『新TOEICテスト 文法問題でる1000問』の無料音声ダウンロードが可能になりました。すでにご購入いただいた方もダウンロードできますので、是非活用してください。出版社HPにあるダウンロード先はこちらです。問題番号ごとに音声ファイルが分かれています。

音声の基本的な活用方法は以下の通りです。

1. 問題を解く
2. 正解・不正解の理由を確認する
3. 文構造や単語の意味を確認し、英文の内容を理解する
4. 音声を聞く
5. 音声を聞いて、英文を見ながら復唱する
6. 音声を聞いて、英文を見ないで復唱する

時間的に音読する余裕がなければ、問題を解いて内容を確認し、電車の中で聞き流すだけでも英文の理解度や吸収度が段違いだと思います。

『でる1000』はPart5の「文法」問題の対策書ですが、設問文は、「日本人よりTOEICを知っている数少ないネイティブ・スピーカー」の一人であるロス・タロックさんと一緒に作ったものです。TOEIC頻出語彙が至る所に散りばめられていますので、音声を上手に活用すれば、まちがいなく語彙力UPの効果があるはずです。是非スコアアップにお役立てください。

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新刊に寄せて
新刊の企画がスタートしたのは、担当編集者のTさんと、5年ほど前にどこかのイベント会場でお会いして、「初心者向けの文法書を作りましょう」と意気投合したのがきっかけでした。その後、丁寧な手書きのお手紙と、「はじめての新TOEIC TEST文法講義」という企画書を頂き、企画が本格的に動き出しました。「入門特急」のような語り口調で、TOEICに出題される文法事項を初心者にもわかりやすく説明する、という企画趣旨です。

その後、主に週末を利用して断続的に作業していたものの、私の筆がなかなか進まず、2013年(遅すぎ)に、「文法問題1000問」への企画変更を私からお願いしました。いつまでも本ができないとTさんにも申し訳ないですし、普段の授業を通じて、文法問題の大量演習がスコアアップに効果的だと実感したので、それを形にした方が、より多くの読者のためになるのではと考えたのです。TOEICの「語彙」について書きたいことを「金フレ」という形にできたので、「文法」についてのエッセンスを別の形でまとめてみたいという個人的な思いもありました。

5年前、会社を退職し、TOEIC講師に転職するまでの半年間に、Part5の問題を1000問以上作り、ストックしていました。仕事がないので、PCの前で朝から深夜まで連日作業していたことを今でも思い出します。終日部屋にこもって作業していても不思議と飽きなかったですね。単純に問題作成の楽しさに目覚めたのだと思います。

その1000問から文法問題を厳選し、公開テスト・公式教材・韓国の最新情報等を参考にしつつ新問を随時加え、削除・修正・更新を繰り返し、最終的に1019問になりました。問題数が1019(トーイック)になったのはまったくの偶然です。問題作成には、この分野の第一人者のロス(彼は本当に真摯で、仕事が速く質が高い)が全面的に協力してくれました。彼なしにはこの本が完成することはなかっただろう(仮定法)。

この本の構成は、「文法項目別のパターン演習→模試」という流れになっています。1019問をランダムに並べた問題と解答だけの「文法問題千本ノック(別冊)」が付いていますから、上級者の方はそこだけ取り外して持ち歩くこともできます。電車の中で解き、気になる部分に印をつけ、家に帰って該当箇所の解説や文法書をあたる、という使い方も効率的でしょう。

収録した問題は、なるべく正解が重複しないようにはしましたが、問題文は異なるものの正解は同じ、という問題はあります(特に接続詞・代名詞・前置詞・ペア問題等)。出題範囲が狭いTOEICという試験の性格上、ご了承いただければと思います。もちろん、同じ模試の中や近くに同じ正解がないよう、問題の配置には留意しました。

解説は、今の私の持てる限りの力で書きました。家にあるさまざまな文法書をあれこれ参照しつつ、何度も書き直し、TOEICという試験で必要とされる範囲の情報は網羅できたと思います。文字数制限の中、解説の分かりやすさ(あるいはキレ)を重視するため、あえて断言調にした部分も多々あります。たとえば、「Xは可算名詞なので、単数・無冠詞で用いることはできない」を、「Xは、英国ではYの意味の不可算名詞で用いられることもあるが、ここでは文意に合わない。また、TOEICのリーディング・セクションで用いられる英語は原則として米語で、Xは可算名詞である。可算名詞は、単数形で用いる場合、冠詞や指示代名詞、代名詞の所有格といった限定詞が原則として必要(ただし、XZのような複合名詞の場合、限定詞なしで形容詞的に用いられることもある)」などと書くと冗長でポイントがわかりづらいですし、文字数の上限を大幅にオーバーしてしまいます。本書では、あくまで「TOEICで必要な範囲内」に絞って解説を書きましたので、より知識を深めたい方は、専門書(おすすめの文法書のページも設けました)をあたられることをお勧めします。

最後に、アマゾンにもページを抜粋した画像がありますが、担当編集者Tさん(TOEIC990点保持者)のさまざまな工夫のおかげで、わかりやすさが格段に増しました。太字や波線、イラスト等を盛り込むことで、単なる解説の羅列に終わらない生きた紙面になったと思います。

以上、新刊について長々と書きましたが、「金フレ」同様、一人でも多くの読者のスコアアップのお役に立てればと願っています。約2500円と高額ですので、「金フレ」のように手軽に購入、というわけにはいかないと思いますが、5/30の発売日以降、店頭で手に取り、よろしければ、勉強のお供にしていただければうれしいです。

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直感力
将棋の羽生善治・永世名人の最新刊「直感力」(PHP新書)を読みました。私は将棋の専門書以外の羽生さんの著書はすべて読んでいて、羽生さんが出演された回の「プロフェッショナル仕事の流儀」は何度も見返しているほどの羽生ファンです。

将棋とTOEICにはいくつか共通点があると私は感じています。その一つが、この「直感力」です。羽生さんはこの本の中でこう書かれています。

もがき、努力したすべての経験をいわば土壌として、そこからある瞬間、生み出されるものが直感なのだ。

これはTOEICでも同じですね。たとえば、私は、先日、「新公式問題集Vol.5」が発売になった際、自分の「直感力」を試すため、Part5の40問を5分で解いてみました(あまり意味のないことなので皆さんにはお勧めしません)。結果は1問ミス。仕事柄、「TOEICで正解になりそうな答え」が直感でわかるようになっているということでしょう。まあ年中TOEICばっかりやってるわけですから、当然と言えば当然ですが。

セミナー等で拝見していると、特に上級者の方は、「直感で選んだ答えを変えて間違う」ケースが多いように感じます。直感で答えを選んだものの、後付けで理由を考え答えを変えてしまい、結果的に間違ってしまうわけです。

普段しっかり英語学習やTOEIC対策に取り組まれている方は、本試験で答えに迷ったら、直感を信じた方がよいかもしれません。仮にそれで間違っても、答えを変えて間違った時よりダメージも少ないはずです。羽生さんはこの点についてこう書かれています。

それ(直感)に基づいた選択がベストでなかったとしても、少なくとも自分のスタイルには合っているはずだ。だから、次にミスをする可能性も小さいし、ある種の心地よさも内包している。

教室では、「変えなきゃよかった」という声はよく聞きますが、「変えればよかった」という声はほとんど聞きません。それだけ人間の「直感力」は侮れないということでしょうね。私も「迷った時は直感」を意識するようにしています。先日間違ったと書いたPart7の同義語問題も、直感で選んだものが合っていたようです。答えを変えなくてよかったです。


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仕事に教科書はない
『そもそも、マーケティングは想像の世界だから、教科書はないと思わないとダメです』
「大きく、しぶとく、考え抜く」(原田泳幸著・日本経済新聞社)

原田さんは、アップルジャパンの社長からマクドナルドのCEOに就任し、7期連続マイナスだった既存店売上高を、一転8期連続のプラスにして、同社をV字回復させた方です。100円マック、24時間営業、メガマック、クォーターパウンダー、と次々に革新的なマーケティング戦略や商品を投入したことでも知られています。この本からは、原田さんのマーケティングや組織運営のノウハウの一端を知ることができて、とても興味深い内容でした。

「マーケティングに教科書はない」は私も実感していることです。教科書を読んで世の中を驚かせるような企画やマーケティング戦略が出てくれば苦労はないわけですが、そんな例はゼロでしょう。結局は自分で考え抜く以外に方法はありません。講師の仕事でも、教科書で「理論」を学ぶことは有意義だと思いますが、それ以上に、「どうやったら生徒に喜んでもらえるか」を自分で考えて、現場で試行錯誤することの方がはるかに大切だと思っています。

原田さんは、スティーブ・ジョブズとも英語で意見をぶつけ合い、やりあった経験を持っている方ですが、この本の中でも一か所、英語について言及されていますので、以下でご紹介します。

英語は必要です。ただやはり、日本人がグローバル企業で成功を収めるには、世界の文化を学ぶことも大切ですが、その前にまず、日本文化を知ることです。そして、英語で考えて英語でしゃべる、日本語で考えて日本語でしゃべるということです。グローバル企業のリーダーのミッションの1つは通訳で、異文化や思考の違いの中で分かり合うために、誤解を招くことなく双方の意見を伝えるブリッジ役なのです。

個人的には私も、英語よりまず日本語でしっかり考えられる力が大切だと思います。普段の授業でも、特に学生にはTOEICを通じて、英語の基礎力を養うことに加え、論理的に考える力や、困難に立ち向かう力、計画を立てて目標を達成する力を身に付けてほしいと願っています。それはどんな仕事に就いても役に立つ普遍的な価値を持つ力ですから。


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オリジナリティ
先日の記事で紹介した「たのしい英文法」(林野滋樹著・三友社出版)は、講師や著者としての視点で見ても、とても参考になる一冊です。私が特に素晴らしいなあと思うのは、「説明や例文が著者のオリジナルだ」ということです。

たとえば、「品詞」について、この本では、以下のような説明があります。

もともと、単語を、ただ単語といってすまさずに、名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、などと種類分けして考えるのは、文の中で一つひとつの単語がどんな役目を受けもってその文を組み立てているかを知り、文を正しく理解したり、正しく文を書いたりするためなのです。ちょうど社会の中でどの人がどんな仕事をして社会を成り立たせているか、ということを「職業」といっているように、いわば単語を「職業別」に分けて考えるわけです。単語の職業別は、文法上のことばで「品詞」といいます。

こんな説明をする本は他に読んだことがありません。「品詞」をどう説明すれば中学生でも理解できるか、と著者が知恵を絞って工夫していることが伝わってきます。

「人称代名詞」の項目では、お母さんの似顔絵の横に例文が掲載されていて、読者がクラスのともだちにお母さんのことを知らせると仮定して以下のように説明が展開されます。

This is my mother.
I love her.
この二行目の文は、I love my mother.と書いても内容は全く変わりませんね。でも一行目にmy motherとあるのを二行目で同じmy motherとくりかえすのをさけて、もっとかんたんにしたもの-それがher(彼女を)なのです。一行目のmotherという名詞を、二行目ではもうくりかえさなくても誰のことか分かっているので、その名詞の代わりにherを用いた。名詞の代わりの言葉なので、「代名詞」と呼ぶのです。

この後、あなたが「一人称」、クラスのともだちが「二人称」、お母さんが「三人称」という説明が続きます。素晴らしい工夫ですよね。

私は「オリジナリティ」ってとても大切だと思っています。前職の玩具の企画にせよ、執筆や講師の仕事にせよ、そこに何らかのオリジナリティを加えたいなといつも思っています。そうでないと自分がやる意味がないと思うんです。もちろん、たとえばTOEIC本に完全なオリジナルなんて存在しませんが、自分らしさを少しでも出したいと願っています。「たのしい英文法」はそうしたオリジナリティにあふれた一冊です。

3月7日発売の「出る単特急 金のフレーズ」に関するご意見・ご感想はこちら、誤植のご報告はこちらへお願いします。


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