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『はじめの400問』
『TOEIC® L&R テスト 文法問題 はじめの400問』が昨日発売となりました。アマゾンは品切れ中ですが、楽天ブックスや、首都圏の大型書店では入手可能です。

基礎英文法があやふやで、TOEICを受験しなければならない方にはぴったりの一冊です。リーディング100・200点台の方が、いきなりガチのTOEICレベルの文法問題集に取り組もうとすると、解説を理解するのが大変です。しっかり理解するためには基礎英文法の本を併用せざるを得ず、時間がかかる上、挫折の可能性大です。そうならないよう、TOEICで出題される文法事項に絞り、中学レベルの基礎から丁寧に説明し、たくさん問題演習もできるようにしました。これ一冊をしっかり終えれば、Part 5の基本的な文法問題が解けるようになります。そこから、必要に応じて、より高度な問題集に進まれると、効率的にスコアアップできるのではと思います。

リーディング100・200点台の生徒を指導されている先生方にもご一読いただけるとうれしいです。授業の副教材として、『でる1000』は難しすぎる、と思われていたら、この本がちょうどいいと思います。説明が豊富なので、自習で基本は理解できるはずです。その上で、授業でポイント説明と問題演習を行えば、確実に知識が定着するでしょう。これまでは、先生が文法説明のプリントを作ったり、基本説明をしたりして、苦心されていたかと思います(私も大変でした)。その手間が省けます。

本書のご感想・誤植情報等がございましたら、当記事にコメント頂ければ幸いです。

PS:初版の帯の裏面の問題の英文に以下のミスがありました(帯のみのエラーです。中身は問題ありません)。

誤         正
e-mail → e-mail account
wii → will

ご不便をお掛けしてすみません。増刷時に修正対応させて頂きます。

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『はじめの400問』から「はじめ4(よん)」(ダジャレ)
『はじめの400問』のアマゾンページができました。ここでも少し内容をご紹介します。全体の構成は『でる1000』に準じていますが、超基礎からの文法説明を増やし、問題量を減らしました(といっても400問あるので十分だと思います)。

たとえば、品詞問題は、以下のステップで勉強します。

品詞とは何か
基本4品詞の働き
基本5文型
品詞問題の解き方の基本
品詞の見分けの練習
品詞基礎問題演習(100問)
品詞標準問題演習(100問)

図1
図2
図3
図4
図5

基礎問題と標準問題(TOEICレベル)は、テスティングポイントと正解は同じです。いきなり標準問題を解くのではなく、まず、英文を簡単にした問題でポイントを確認します。それを先に解いてから、標準問題を解き、知識を定着させます。仕上げとして、巻末に3セット、文法実戦模試が入っています。これは初見問題です。

TOEIC200~500点レベルの学生を指導していると、三単現のsが分からないのは普通です。名詞の複数形のsと三単現のsを混同したり、主語が三人称単数形の場合、動詞にsを付けない、と逆に覚えていたりする学生もいます。ingを動詞だと思っている学生も多いですし、過去形と過去分詞の違いなんて異次元の話しです。『でる1000』や公式問題集には、とてもじゃないけど歯が立ちません。

そうした学生でも、基礎からしっかり勉強すれば、文法がだんだん理解できるようになります。ただ、現場では、ちょうどよいレベルの教科書がなく、私も手作りプリントや、オリジナル教材で対応していました。そういう基礎レベルのTOEICクラスを担当して苦労されている先生方に是非手に取って頂きたいです。銀フレ同様、高校基礎レベルとTOEICレベルの間を埋める一冊になると思います。

中学英文法が苦手な方は、まずはこの『はじめの400問』から「はじめ4(よん)」(すみません。ダジャレです)。

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『はじめの400問』
『はじめの400問』、校了しました。『でる1000』の基礎版です。この本の企画は、元々、『でる1000』より先にありました。途中まで書いたのですが、私の力不足で断念。その代わりに提案したのが『でる1000』でした。そう考えると、10年越しで完成したことになります。

私は専門学校で13年間、TOEIC対策の授業を担当していました。その間、延べ数千名のTOEIC200~500点台の学生を指導しました。TOEICのリーディングで100点台の学生が最初に勉強する一冊として、私が監修したのが『ゼロドリ』です。とても使いやすく、指導の現場でも重宝しました。ただ、次に『でる1000』に進むと、英検2級と1級(もしくは準1級)くらいの差を感じてしまいます。「でる1000難民」を毎年目撃し、著者としてなんとかせねば、とずっと思っていました。

受験参考書にも基礎英文法の良書はいくつもありますが、読破するには時間がかかりますし、受験が目的なので、TOEIC対策として効率はよくありません。中学レベルの英文法があやふやな方が、基礎から効率的にTOEICの文法対策ができるように書いたのが『はじめの400問』です。

「品詞とは何か」から始めて、TOEICのPart 5で出る文法項目を超基礎からできるだけわかりやすく説明してあります。編集者が図解やイラストも豊富に盛り込んでくれたので、文法が苦手な方でも理解しやすいはずです。説明だけでなく、スコアアップにつなげるため、Part 5形式の文法問題が400問入っています。同じテスティングポイントの問題を、短めの英文と本番レベルの英文で反復して解けるようにする等、工夫もしてあります。

文法が苦手な生徒から、『TOEICの文法対策、何からやればいいですか』『ゼロドリの次はなにをすればいいですか』と聞かれたら、自信を持ってオススメできる一冊になりました。ゲラを読みながら、現役講師時代に欲しかったなあと本当に思いました。

このブログの読者はほとんどがハイレベルなので、本書の対象にはなりません。ただ、200~500点台の生徒さんを普段担当されている講師の方で、そのレベルにあった文法教材がなくて困っていたら、是非この本を手に取ってご覧ください。7月28日発売です。

はじめの400問_書影

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『でる1000』基礎版
2年越しで進めていた『でる1000』の基礎版が形になってきました。年内刊行予定です。『でる1000』が難しすぎる方向けに、基本からわかりやすく説明し、豊富な問題演習で基本を定着させる一冊です。『ゼロドリ』と『でる1000』の間に取り組める本が欲しい、という読者や先生方の声に応えられる一冊になりそうです。品詞問題の章のラフ原稿をご紹介します。

品詞

画像2

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最初に文法の基本説明があり、文法の確認問題や、TOEICの問題の解き方の説明、基礎演習を挟んでから、TOEIC形式の問題を解く形式です。TOEIC形式の問題は、短めにした基礎問題と、本試験と同じ長さの標準問題、巻末にさまざまな問題を混ぜた実戦ドリルの構成です。ステップ式でTOEICの文法問題が解けるようになっています。

『でる1000』を買ったけど難しすぎて挫折した方や、『ゼロドリ』と『でる1000』の間の教科書があるといいなと思っていらっしゃる先生方にもオススメの一冊です。詳細が決まったら当ブログにてご紹介します。

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【御礼】金フレ205万部
出版社からの連絡で金フレの累計発行部数が205万部に達しました。

金フレの旧版が出たのは2012年の3月です。当時私は非常勤講師として、大学や専門学校でTOEIC対策を指導していました。学生相手に授業をしている中で、「TOEICに出る単語だけを手軽に覚えられる単語集があればいいな」と感じたのが執筆のきっかけです。たまたま特急シリーズに単語集がなかったので、編集者のSさんに提案して、執筆がスタートしました。「日→英」形式にして、英単語の初めの一文字だけを入れたクイズ形式にしたのは私の発案です。電車の中で勉強する際、頭の体操のように楽しんで勉強できるようにと考えました。「金のフレーズ」というタイトルはSさんのアイデアです。私は、「なんで、金やねん」などとぶつくさ文句を言ってたんですが、今となってはSさんに脱帽ですね。

金フレの初年度の売り上げは2万部だったので、まさかミリオンセラーになるとは思ってもいませんでした。それが、2年目に7万部、3年目に9万部、4年目に13万部と、ぐんぐん売り上げが伸びていきました。ひとえに読者の口コミ効果だと思います。売り上げが急上昇したので、いつだったか、還付を期待して足を運んだ確定申告の場で、税金を追加徴収されると知り、愕然としたのを覚えています。

改訂版を出したのは2017年1月です。新形式に合わせて、というわけではなく、5年の間に加筆・修正したい箇所がたくさんたまったので、私から出版社に提案しました。改訂版を出しても、売り上げがあまり変わらないことはよくあります。金フレはそれまで順調に売れていたので、何も改訂版を出す必要はないじゃないか、と言われるかとも思ったのですが、快く(たぶん)了承を得ました。執筆の際は、改訂版ではなく、新刊のつもりで、全面的に書き直しました。

ありがたいことに改訂版は好評を得て、発売して6年経っても売り上げは落ちていません。さっきアマゾンを見たら総合トップ10に入っていました。改定しないんですか、というご質問をたまに受けるのですが、今のところその予定はありません。TOEICに出る単語自体は変わりませんし、ずっと使える内容なので。金フレに出ていない新語(そんなにありませんが)がどうしても気になる方は、新刊『金の1000問』をご覧ください(宣伝)。

金フレは私の初の単著です(それまではすべて共著でした)。それがミリオンセラーになるとは、本当に幸運だったと思います。この場を借りまして、読者の皆様に改めて感謝申し上げます。

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