私は、2008年6月からTOEICを受け続け、本書の執筆時点(2016年12月末)で受験回数は80回を超えました。2016年5月の新形式移行後、現時点で行われた7回の公開テストも受験しました(すべて990点)。
私がTOEICの対策書を執筆する上で大切にしていることの一つは、実際の試験内容を反映した生きた知識を伝えることです。そのため、受験後毎回、試験会場近くのカフェ等を利用して、出題された単語や、正解につながる重要語句、印象に残ったフレーズ等をメモしています。そうしたメモに、試験後に得たネット上の情報等を加味、精査し、エクセルシートにまとめているのが「TEXファイル」と名付けた手作りのデータベースです。毎試験後に「TEXファイル」を更新する作業は、これまで一度も欠かしたことはありません。
TOEIC指導を本業にしている私でも、2時間の試験を真剣に受験すると疲れますが、一般の受験者にとってキーワードとなる単語、新たに出た単語を、毎回必死に記憶から絞り出し、「TEXファイル」として蓄積しています。
本書の前身である『新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ(通称金フレ)』が40万部を突破するベストセラーになった一因は、この「TEXファイル」にあると思っています。多くの読者がそのスコアアップ効果を実感されたのでしょう。本書には、旧版で使用したデータベースをさらに進化させた「TEXファイル」を使用しています。
執筆に当たっては、「TEXファイル」を参照しつつ、一つ一つの単語が実際の試験でどういう形で出題されたのかを確認しながら、できる限り読者の皆様のスコアアップにつながるよう工夫しました。腕利きの職人が作る家具ではありませんが、実際に『金フレ』を使っていただければ、「手作りの良さ」を実感していただけるはずです。
本書は、8年間・計80回以上の受験で私が得たノウハウのすべてを凝縮した1冊です(校了直前に受験した公開テストの情報も盛り込みました)。旧版以上に、読者の皆様のスコアアップにつながることを著者として願っています。
コラムの最後にも書いたように、この本には、8年間・80回以上の受験で私が得たものをすべて出し切りました。もちろん、現行版の方がよかった、という読者もいらっしゃるでしょうし、現行版からカットした単語が公開テストで出題される可能性もあるでしょう。限りなくゼロに近づける努力はしましたが、思わぬ誤植が見つかるかもしれません。それらを考慮しても、著者としては本の出来に100%満足しています。現行版同様、読者の皆様のスコアアップにつながることを、著者として心から願っています。
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「TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試 1」が出ましたね。「標準模試 1」は現在のスコアが700点以上の中上級者向けだそうです。
「金フレ」楽しみにしています。
まみれになっているので気分一新のためにも2月には新しいのを買います
チェックマークしたところのみの勉強になってるので一から勉強するいい機会と考えます
金フレとは、直接関係なく恐縮なのですが読解特急(特に2、4、5)の新形式に合わせた改訂版は、作成される予定でしょうか?
もし予定がないのであれば、旧形式の方を購入しPart7対策をしたいと考えております。
シングルパッセージやダブルパッセージなど旧形式から存在する部分に関しては、新形式になっても内容に変更はほとんどないと考えても良いでしょうか?
もしそうであれば、上記部分に関しては現行版の読解特急で対応できそうですね。
去年の9月から、スタディプラスというアプリで先生の金フレを使用して、金フレ単語勉強会(終了)とシャドーイングまつり(終了)をやりました。1月から新形式対応金フレ勉強会をやる予定です。現在13名の参加者があります。勉強会のスタートに際し先生から参加者に一言お言葉をいただければと思います。よろしくお願いします。

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