「気づき」を生むもの
昨日の記事に、coolpenguinsさんから、

そこそこの能力が備わった人が「何かに気づく」ためには、ちょっとした案内人に出会えるかどうかも大事な要素だと思います。

というコメントを頂きました。TOEICでいえば、良い参考書や講師に出会えることで、「気づき」が得られることってありますよね。講師としても、手取り足取り教えるのではなく、「気づき」を与えるような授業展開をするのが理想です(それが難しいのですが)。

加えて、「気づき」を得るためには、私は、「好奇心」や「熱意」も重要な要素になると思います。たとえば、あるPart5の問題を解いて間違ったとして、「なんで間違ったんだろう。もしかしてこれはこういうことかな。調べてみよう」という「好奇心」を持って文法書を読めば、「やっぱりそうか」「あ、違った。こういうことだった」という「気づき」が得られます。ところが、問題を解いて答え合わせをして終わり、にしてしまうと、それ以上の「気づき」は得られません。次の目的地への案内人が目の前にいるのに素通りしてしまうわけです。

「好奇心」を持つためには、「熱意」も必要です。「TOEICのスコアを上げたい」「英語力を伸ばしたい」といった気持ちがないと、「好奇心」は出てきません。毎回この例を出して恐縮ですが、私が「家庭用プラネタリウム」の企画で大平貴之さんというプラネタリウム・クリエイターと出会えたのも、「何とかして企画を実現したい」という熱意を持って、毎日毎日「プラネタリウム」というキーワードでニュース記事を検索していたからです。「脳トレ」のアイデアも、「脳が鍛えられるオモチャを作りたい」という熱意があったからこそ、出版社のベストセラー速報で見つけた川島教授のドリル本のタイトルがアンテナに引っかかったのです。

「スコアアップしたい」という「熱意」が、「知りたい」という「好奇心」を生み、それが「わかった」という「気づき」につながっていく。その「プラスの連鎖」を作れるのが理想の講師なんでしょうね。私はまだまだですが。


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気付くか気付かないか
昨日TVで天気予報を見ていてふと思ったのは、「竜巻にはご注意ください」というアナウンスは、きっと以前から流れていたのに軽く聞き流していたんだなあ、ということです。それが、今はそこに意識が向いているので、しっかりと頭に入ってきます。これってちょっと不思議ですよね。

でも、これと同じようなことはTOEICでも起きるんです。

たとえば、

All of the references we contacted indicated that you are an excellent mechanical engineer and that we are ------- to be hiring you.
(A) convenient (B) fortunate (C) admired (D) potential

という問題がパート5で出題されて、答えが分からなかった、とします。え、私は楽勝だけど、という方はちょっと都合が悪いのであっちでお茶でも飲んでてください。

実はこの一文は、公式問題集Vol.4・Test1・Q172-175からの抜粋です。

All of the references we contacted indicated that you are an excellent mechanical engineer and that we are fortunate to be hiring you.

All of the references (which) we contactedがSで、that以下のことをindicated(V)したという形です。求人への応募者の以前の勤務状況を知るために、履歴書に記載されていたreferences(照会先)に連絡を取ったところ、どこの会社でも、「この人は優れたエンジニアで、雇えたらラッキーですよ」と言われた、ということですね。まあこのブログの読者の方であれば、意味を理解するのは難しくないと思います。

このパート7の問題を以前解いていたにもかかわらず、同じ部分がパート5で出題されると解けないのは、そこに意識が向いていないからです。なんとなく読み流しているからですね。「知らなかった」のではなく、「気付かなかった」だけです。

私の前職の企画の仕事では、よく、「企画のネタは身の回りに落ちている。企画が出せるかどうかは、それに気付くか気付かないかの差だ」と言われましたが、TOEICでも同じだと思います。本試験で出題されるのは、どこかで一度は目にしているはずの表現です。

普段のTOEIC学習の際に気付いたことを有機的に網の目のように結び付けていけば、どんどんその網にとらえられる範囲が広がって、英語力やTOEICのスコアアップにつながると思います。たとえば、「金フレ」で覚えた表現をどこかで見つけた際、「あ、これ確かこの間金フレで見た表現だぞ」と気付けば、それは生きた表現となって身について、絶対に本試験でも解けるはずです。そうなればいいなというのが著者としての願いでもあります。

きっと、どんな世界でも、この、「気付くか気付かないか」が大きな差を生むんでしょうね。

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固定観念
執筆の参考にある文法書を呼んでいたら、「品詞は働きよりも意味で考えた方がわかりやすい」といった内容のことが書かれていました。これを読んでふと気づいたのですが、私は、本格的なTOEIC対策をする前の2000年の受験時には、TOEICのパート5に文法問題と語彙問題があるとは知らず、「すべての問題を意味で考えて」解いていました。結果的には950でしたが、それでもある程度の点数は取れる、ということになります。

当たり前のことですが、文法的に正しい選択肢を選ぶ品詞問題でも、正解を入れると意味の通じる文が完成しますし、文法的に誤った品詞を入れると意味も通じなくなります。普段、TOEIC対策で問題演習に励んでいると、この、「文法問題でも正解を空所に入れると意味が通じる文ができる」という視点を忘れがちではないかと思うのです。

もちろん、ある程度の実力がないと、問題文の意味を考えて解こうとすると時間が足りなくなりますし、下手に和訳すると正答率は下がるでしょう。「自動詞か他動詞か」「AlthoughかDespiteか」といった意味で考えると解けない問題もあります。ですが、私が担当しているクラスにもいる帰国子女のように、文法は苦手だけど英語感覚に優れた生徒なら、文法ルールに縛られるより、「文意の通じるモノ」を選んだ方が、正答率が上がるかもしれません。

たとえば、「Sales rose --------」という品詞問題では、roseが自動詞riseの過去形だから、空所に入るのは動詞を修飾する副詞、よって正解はrapidlyと考えるのが王道ですし、私も授業ではそういう指導をします。ですが、もしかすると生徒によっては、「動詞を修飾するのは副詞だからrapidly」と文法的に考えるより、「売り上げが急速に伸びた、って意味だからrapidly」と意味的に考えた方が分かりやすいかもしれません。

「品詞問題は和訳しないで文法的視点で考える」というのはあくまで問題を解く際の基本であって、生徒の得意不得意に合わせて、極端に言えば、「君は、文法は苦手だけど、英語感覚は高いから、品詞問題は深く考えずにとにかく意味が通じるものを選びなさい」といった指導法もありかもしれません。

TOEIC指導に限らず、どんな仕事でも、同じ仕事を続けているうちに、どうしても固定観念が入り、素人目線が失われます。私も少しそういう部分があったのでは、とちょっと反省させられました。これはきっとTOEIC対策でも同じでしょうね。問題を解きまくるだけでなく、たまには「自然な英文を作る」という視点で問題に接してみるのもよいかもしれません。

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出し惜しまない
教室を2度間違え、それでも必死に授業に向かおうとする夢を見たTEX加藤です。GWなのに。これはきっと、「締め切りに遅れつつも何とか原稿を提出しようとする自分」が別の姿で現れたものだと思われます。そんな仕事熱心な自分に完敗、じゃなくて乾杯。「かんぱい」って入れて変換すると、最初に「完敗」って表示されるのは、なんでだろう(by テツandトモ)。

さて、私のGWはといえば、原稿執筆に追われております。「奥様TOEIC」と「週刊ST」の原稿はめでたく終了。次は「読解特急4」の英文に目を通し、コメントを添えて神崎さんに送り、英文と問題が完成したら解説執筆です。それが終わったら、某社より依頼を頂いた「600点を目指すTOEIC英文法」のサンプル原稿執筆が待っています。そんな状況なのに、つい時間があると本を読んでしまうという計画性のなさ。小テストや授業用のプリント作成もしなければいけないのに。でも「風が強く吹いている」(三浦しをん著・新潮文庫)を読んだらモチベーションが上がりました。未読の方は是非ご一読を。

私の場合、原稿は、提出するまでにしつこく何度も見直します。「奥様TOEIC」や「週刊ST」だと、最初に字数よりちょっと多めに執筆し、無駄な部分を削り、ある程度仕上がったら、ざっと音読してリズムを整え、一晩おいてから見直して、「よし、これでOKだ」と納得できたら提出する、という流れです。チョロチョロっと2〜3時間で仕上げることができないんですよね。え、それだけ時間かけてあの程度の内容なのって。グサッ。

これはサラリーマン時代に学んだことですが、「出し惜しみしない」って大切だと思うんです。たとえば、私は前職で、「ムシキング アクションフィギュア」というシリーズを企画した際、第一弾で一番人気のあるムシを全部投入しました。周囲からは、「第二弾以降が売れなくなる」「営業的には人気のムシは散らしてほしい」などと言われたりもしましたが、第二弾があるかなんて誰にもわかりませんし、子供だって一番人気のムシが欲しいに決まってます。第一弾を買ったら第二弾以降を集めたくなるはずですしね。結果としてこのシリーズは、1年間で120万個売れる大ヒット商品になりました。ゲーム自体が爆発的人気だったので、私の手柄ではありませんが。

最新刊の「金のフレーズ」でも、「TEXファイル」の全データ、TOEICの世界の小ネタ、無料音声ダウンロード、パート1必須単語、多義語等、持てる力は出し切りました。「無料音声ダウンロードだけして本を買わない人がいるかも」なんて考えても仕方ありません。それは、本にお金を払うだけの魅力がないからですよね。まずは本の魅力を高めることに全力投球すべきだと思うんです。

ということで、原稿が遅れる言い訳を書いてみました。皆様、楽しいGW後半をお過ごしください(恨めしそうに)。

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サイン
フォ○スト出版の本の表紙はなぜショッキングピンクなのか、が気になる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。さっき出版社のHPをチェックして驚いたのですが、HPにも「あのピンク」がふんだんに使われているんですね。フォレスト(もはや伏字じゃない)新書は別名「ピンク新書」って言うそうです。ちょっと違う方面の連想をしてしまいそうだなあ。確かにあの色は人目を引く効果はありますが、いったいどういう経緯であの色が使われるようになったのかを考え出すと、わたくし、夜も眠れなくなるんですよ(春日三球風)。

さて、先日、第二回花田塾チャリティーセミナーの懇親会に参加してまいりました。セミナー参加者の約半数の50名が参加された熱気あふれる場で、私も楽しい時間を過ごすことができました。主催者の皆さん、初めてお会いした方、久しぶりにお会いした方、残念ながらご挨拶できなかった方、皆さんとの出会いに感謝です。私の額から「TOEICスコアアップ光線」を360度に渡って放射しておきましたので、微力ながらその効果が出ることを願っております(効果には個人差があります)。

その懇親会の場で、私にサインを求められる方が何名かいらっしゃったのですが、この「サイン」にはいつも悩んでしまいます。もちろん、私ごときのサインがモチベーションUPにつながればとても嬉しいのですが、サラリーマン時代にはサインを求められることなどもちろんなく、「将来有名になった時のためのサインの練習」などしたことのない幼少期を過ごしたので、書き方がよくわからないんです。つい先日も、学校で生徒から、「先生、サインちょうだい」と金フレを差し出されたので、普通に名前を書いたら、「えー先生、サインないのー」と思わぬ不評を買ってしまいました。

TOEIC講師でも、JayさんやMorite2さんには格好いいサインがあります。前田さんや神崎さんは私と同じで普通に名前を書いているようです。気持ちがこもっていれば、普通に丁寧に名前を書くだけでもいいとは思うのですが、私は達筆ではないので、書いていてちょっと申し訳ない気もするんですよね。先日池袋リブロでサイン入り色紙が飾られたときなど、「す、すみません。ぼ、ぼくそんなつもりじゃ」と、うつむき加減に足早にその場を通り過ぎてしまいました。

GW中に少しはサインの練習をするとしますかね。まあ、その前に原稿執筆とか授業の小テスト作成とかプリント準備とか、やるべきことはいろいろあるんですが(遠い目で現実逃避)。サインの書き方についての本とか専門のHPがあるかもしれませんね。今度調べてみるかな。サインの書き方についてのご意見ご要望並びにアドバイス等ございましたら、合わせてお寄せください。


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